花園大学国際禅学研究所

花園大学国際禅学研究所 臨済禅についての基礎研究、および関連領域についての総合研究をおこな?

白隠フォーラム in 松島瑞巌寺花園大学国際禅学研究所では、2008年より「白隠フォーラム」を継続的に開催しております。2025年度は宇和文化会館(愛媛県西予市)にて開催いたしました。2026年度は、2014年以来12年ぶりに、松島瑞巌寺を...
13/04/2026

白隠フォーラム in 松島瑞巌寺

花園大学国際禅学研究所では、2008年より「白隠フォーラム」を継続的に開催しております。
2025年度は宇和文化会館(愛媛県西予市)にて開催いたしました。
2026年度は、2014年以来12年ぶりに、松島瑞巌寺を会場として開催いたします。
本フォーラムは、瑞巌寺宝物館青龍殿にて開催される白隠展の一環として実施するものです。

開催概要
日 時
2026年5月16日(土)13:00~16:00

会 場
瑞巌寺(宮城県松島町)
〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島字町内91

定 員
100名

会 費
1,000円(拝観料は別途)

主 催
花園大学国際禅学研究所

共 催
瑞巌寺

協 力
公益財団法人禅文化研究所

参加申込フォーム
https://www.asoview.com/channel/activities/ja/hanazono/offices/3218/courses

講師・演題
桐原 昌道
臨済宗東福寺派満勝寺住職
「白隠禅画でたどる達磨の生涯」

芳澤 勝弘
花園大学国際禅学研究所客員研究所員(顧問)
「新出白隠禅画あれこれ」

登壇者トーク
コーディネーター:飯島 孝良(花園大学国際禅学研究所副所長)

2025年度 禅宗法式シンポジウム禅宗と女性たち花園大学国際禅学研究所は、禅宗における法式について個別的なテーマを設定し、専門家の先生方に詳細を語って頂いてまいりました。近年のテーマとしては、「美術と行事からみる黄檗禅の伝来」(2022年度...
04/02/2026

2025年度 禅宗法式シンポジウム
禅宗と女性たち

花園大学国際禅学研究所は、禅宗における法式について個別的なテーマを設定し、専門家の先生方に詳細を語って頂いてまいりました。
近年のテーマとしては、「美術と行事からみる黄檗禅の伝来」(2022年度)、「袈裟・伝法衣を考える」(2023年度)などを開催し、専門・非専門を問わず、多くの方がたに御参集頂くことができました。
とくに昨年(2024年度)は「禅宗における尼僧」とし、近世の比丘尼御所(貴族の娘であった出家者が住職を務める尼寺)について、曹洞宗の尼僧について、臨済宗(とくに白隠門下)の尼僧について、それぞれ御専門の先生方に御提題頂き、御参加者も通常よりも倍増し、御関心の高さを強く実感するものとなりました。
今年度のテーマも、昨年度に引き続き「禅宗における女性たち」とし、中国の禅宗における婆子や尼僧の動向、中世日本の曹洞宗に出入りした女性たち、或いは室町期の臨済宗における比丘尼の在り方についてなど、その歴史上の姿を詳しくさぐっていくことと致しました。これまで充分に探究されてこなかった禅宗における女性たちについて、多くの方がたに知って頂く貴重な場となるものと考えております。是非とも御参集の程を宜しくお願い致します。

開催概要
日 時
2026年3月13日(金)13:00~15:30

会 場
花園大学 返照館100

定 員
150名

会 費
無料

共 催
臨済宗妙心寺派教化センター
花園大学国際禅学研究所
公益財団法人 禅文化研究所

協 力
曹洞宗総合研究センター

参加申し込みフォーム
https://ssl.form-mailer.jp/fms/15ebb1af872577

講師・演題
野口 善敬 先生
花園大学国際禅学研究所所長・臨済宗妙心寺派宗務総長
「中国の婆子と尼僧」

小西 洋子 先生
金沢大学客員研究員
「中世日本曹洞宗における女性たち」

飯島 孝良 先生
花園大学国際禅学研究所副所長
「室町期の臨済宗における女性たち:一休とその周辺にみえる比丘尼の動向を例に 」

特別講演会「室町・戦国時代の禅僧と日明貿易」開催のご案内 いわゆる日明貿易は、細川氏や大内氏の対立と協調、或いは博多や堺など海運都市における商人たちの活動といった要素のみならず、大陸文化の仲介役たる禅僧たちが大きな役割を果たしました。これら...
06/01/2026

特別講演会「室町・戦国時代の禅僧と日明貿易」開催のご案内

 いわゆる日明貿易は、細川氏や大内氏の対立と協調、或いは博多や堺など海運都市における商人たちの活動といった要素のみならず、大陸文化の仲介役たる禅僧たちが大きな役割を果たしました。
これらはのちに南蛮貿易や朱印船貿易へも影響を与えるなど、日明関係史において大きなポイントとなりました。
そうした歴史のなかで、日本臨済宗の禅僧がどのようなはたらきを示したか、『戦国期日本の対明関係―遣明船と大名・禅僧・商人』(吉川弘文館)などの御著書を公にされている先生に、その詳細を御講演頂きます。

開催概要
日 時
2026年1月26日(月)16:00~17:30

会 場
花園大学 返照館100

会 費​
無料

主 催
花園大学国際禅学研究所

参加申込フォームは
https://ssl.form-mailer.jp/fms/6a6e82e2872620

講師
岡本 真 先生
東京大学史料編纂所准教授

第96回禅学研究会学術大会・総会ご案内第96回禅学研究会学術大会、ならびに禅学研究会総会を対面とオンライン(Zoom)を併用したハイブリット形式で開催いたします。開催日時2025(令和7)年11月30日(日)13:00~17:00開催要項花...
29/10/2025

第96回禅学研究会学術大会・総会ご案内

第96回禅学研究会学術大会、ならびに禅学研究会総会を対面とオンライン(Zoom)を併用したハイブリット形式で開催いたします。

開催日時
2025(令和7)年11月30日(日)13:00~17:00

開催要項
花園大学 返照館304教室・オンライン会議システム「Zoom」

参加希望者は、下記Googleフォームリンクからお申込みをお願いいたします。Zoom参加要領資料、参加用のID・パスワードをお知らせいたします。
第96回禅学研究会学術大会・総会申込
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe1PtqN-jVEi40j1wrFmYq0NTtiA2SaXL8DEAAdMjzMIsunCg/viewform

申込締切日
2025年11月26日(水)

•来校の場合は、事前申し込みなしのご参加も可能ですが、お申し込み頂けますと幸いでございます(懇親会の当日申し込みはできません)。

•懇親会を17:30より開催する予定です。参加希望者は、準備の都合上、必ず11月26日までにお申し込みください(11月26日を過ぎての懇親会のお申し込みはできません)。

•Googleフォームからお申込みができない方は、下記メールアドレス・電話からお申し込みください。

•学会参加について、期限を過ぎてのお申し込みの場合、事務局からのご連絡が遅くなる可能性がございます。

発表題目および発表者
1. 室町時代末期臨済宗の亡者授戒儀礼について
――『諸回向清規』と『南禅諸回向』を中心に――
花園大学大学院 博士課程 龐 超

2. 『夢中問答集』の初刻本について
――智演著述『夢中松風論』の引用文を手掛かりに――
花園大学国際禅学研究所 客員研究員 松田 興市

3. 江戸時代以降における普化和尚像の変遷に関する考察
――『虚鐸伝記国字解』所収「普化和尚小伝」を起点として――
花園大学国際禅学研究所 客員研究員 宋 力

4. 夢窓疎石における『円覚経』と『首楞厳経』の受容
花園大学文学部仏教学科 准教授 余 新星

5. 室町期臨済宗における居士・比丘尼への入室指導をめぐって
花園大学国際禅学研究所 副所長・専任講師 飯島 孝良

6. 鉄山宗鈍の語録の諸本について
曹洞宗総合研究センター 宗学研究部門 常任研究員 秋津 秀彰

7. 禅と茶道の鳴物について
花園大学文学部仏教学科 教授 小川 太龍

お問い合わせ・連絡先  
〒604-8456 京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1
花園大学文学部仏教学科内 禅学研究会
Tel:075-811-5181(内422)
メールアドレス[email protected]
(担当:伊藤美和子)

フォーラム<坂口尚からみる禅と日本マンガ文化> 坂口尚(1946~1995)は、手塚治虫の虫プロダクションから独立後、1980年代以降に長編三部作となるマンガ『石の花』『VERSION』『あっかんべェ一休』を刊行するなど、その現代性の高い作...
27/10/2025

フォーラム
<坂口尚からみる禅と日本マンガ文化>

坂口尚(1946~1995)は、手塚治虫の虫プロダクションから独立後、1980年代以降に長編三部作となるマンガ『石の花』『VERSION』『あっかんべェ一休』を刊行するなど、その現代性の高い作風は多くの漫画家に影響を与えています。 その坂口が最も注目した禅僧・一休宗純(1394~1481)は、破戒やエロスを繰り返すなど、その「風狂」「風顛」の精神が今なお語り草となっています。戦争と平和、理想と現実の境界、自我の所在、人間性の探究、環境とテクノロジーなどを問い続けた坂口が、『あっかんべェ一休』で一休や禅をどのように捉えて描き出したのか、スペシャリストたちとともに読み解きます。
「権威への批判精神」「空なるものへの眼差し」「刹那と普遍」といったテーマを現代の我々に伝えるものとして、坂口尚の作品世界と禅の精神のふたつを明らかにしていきます。

■ 日 時
2025年12月6日(土)
15:00~18:00(14:30 入場開始予定)

■ 会 場
明治大学 駿河台キャンパス
グローバルフロント グローバルホール
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1

■プログラム
1.講演
「禅文化史からみた『あっかんべェ一休』:語られ続ける一休像の系譜とその特徴」(40分)
飯島孝良(花園大学国際禅学研究所副所長)

2.講演
「禅思想史からみた『あっかんべェ一休』:作中に取りあげられた公案にある禅を読み解く」(40分)
ディディエ・ダヴァン(国文学研究資料館教授)

3.対談
「坂口尚という「衝撃」:その出逢いと普遍性」(40分)
浦沢直樹(マンガ家)×宮本大人(明治大学国際日本学部教授)

4.テーブルトーク
「坂口尚と一休を通して現代世界をみつめ直す」(45分)
飯島孝良、ディディエ・ダヴァン
横山ひろあき(坂口尚作品保存会午后の風スタッフ)
鈴木賢三(日仏翻訳家・出版ライセンスコーディネーター)

司会進行:宮本大人(明治大学国際日本学部教授)

■ 入場料
1,100円

■ 申込締切
12月5日(金)10:00
※キャンセル・返金不可

■ 参加方法
リバティアカデミー特別講座
https://academy.meiji.jp/course/detail/7635

坂口尚と一休展 〈展示概要〉 漫画家・アニメーターとして、稀有な才能を発揮した坂口尚(1946-1995)。2025年12月に没後30年を迎えますが、その繊細で詩情豊かな描写と哲学的、深遠なテーマが融合した作品群は、時代や国境、ジャンルの垣...
21/10/2025

坂口尚と一休展

〈展示概要〉
漫画家・アニメーターとして、稀有な才能を発揮した坂口尚(1946-1995)。2025年12月に没後30年を迎えますが、その繊細で詩情豊かな描写と哲学的、深遠なテーマが融合した作品群は、時代や国境、ジャンルの垣根を超えて今も多くの読者を魅了し続けています。近年では国内での復刊が相次ぎ、2023年にはフランスのアングレーム国際漫画祭で『石の花』が「遺産賞」を受賞するなど、海外での評価も高まっています。本展では、絶筆となった『あっかんべェ一休』をひとつの到達点と捉え、「長編三部作」を通じて坂口尚は何を描こうとしたのか、“一休と禅”というテーマが現代の我々に何を伝えるのか、創作ノート等の多数の資料と共に考察します。

〈「禅と日本マンガ文化」の導き手としての一休―その普遍性〉
一休は、混迷極める室町時代に生きた禅僧で、後小松天皇の落とし胤(正統の皇子にならぬ子息)でした。その漢詩文集『狂雲集』『自戒集』では、権威にあぐらをかく禅僧や堕落した既成権力へ猛烈な批判を展開し、晩年には盲目の芸能者・森女とのエロスを高らかに表現するなど、まさに型破りな「風狂」の姿でも知られます。一方、徳川期以降に説話集でとんち坊主としてのイメージが広まってもいきました。戦後日本になると、その批判精神に注目が集まり、戦時日本への反省を求めていた知識人たちが多く論じました。このように、時代の変化に応じて、一休の像は虚と実が入り交じりながら語られ続けました。生真面目、破天荒、批判精神、原点回帰、「民」との接点、尊皇的、などなど、一休の姿は多岐にわたります。その像は掴みがたくもありますが、さまざまに描かれたからこそ、多くのメディアが描きだそうとする問題意識を伝える存在ともなりました。この展覧会では、坂口尚の諸作品を読み解きつつ、坂口が見つめた世界とその諸問題は何だったのか、そして一休の姿に何を託して描いたのか、その一端を感じて頂ければ幸いです。
(監修・飯島孝良)

■ 会 期
2025年10月25日(土)~2026年2月8日(日)
[開館]
月・金14:00-20:00/土・日・祝12:00-18:00
[休館]
火・水・木(祝日は開館)、11/1、12/25~1/8、1/17

■ 会 場
明治大学 米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館1階
〒101-8301 東京都千代田区神田猿楽町1-7-1

■ 主 催
明治大学 米沢嘉博記念図書館

■ 監 修
飯島孝良(花園大学国際禅学研究所副所長)
横山ひろあき(坂口尚作品保存会午后の風スタッフ)

■ 協 力
鈴木賢三
ディディエ・ダヴァン
花園大学国際禅学研究所
坂口尚作品保存会午后の風
マンガ作品保存会MOM

■ 入場無料

■ お問い合わせ
明治大学 米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館
東京都千代田区神田猿楽町1-7-1
TEL 03-3296-4554
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-sakaguchi-Ikkyu.html

『一休、胡乱を生きる『一休和尚年譜』を読む』出版のお知らせ 十五世紀、一休宗純が生きた時代は、足利義満の治世に始まり、嘉吉の乱、応仁・文明の乱へと続く激動期にあたる。 本書は、一休研究の基礎史料である『一休和尚年譜』の詳細な訳注に加え、『狂...
16/10/2025

『一休、胡乱を生きる『一休和尚年譜』を読む』
出版のお知らせ

十五世紀、一休宗純が生きた時代は、足利義満の治世に始まり、嘉吉の乱、応仁・文明の乱へと続く激動期にあたる。
本書は、一休研究の基礎史料である『一休和尚年譜』の詳細な訳注に加え、『狂雲集』『自戒集』、墨跡や同時代の古記録を駆使し、一休の生涯を時代の中に位置づける。
京の都で万単位の僧侶が武装して主張を展開し、放火や殺人が横行する異常な社会の中に置くと、一休の破戒と風狂は新たな意味を持つ。
禅宗研究のみならず、室町時代史としても意義深い一冊。

【内容 】
はじめに
関係人物生没年一覧
『一休和尚年譜』訳注
明徳五年(1394)~文明十三年(1481)
〔補説〕
六歳までどこで生活していたのか
室町時代における秉払の実際
若き一休の悩みは何だったのか
真珠庵建立について
寬正の大飢饉
慈楊塔命名の因由
〔付録〕
「祖心紹越置文」(酬恩庵蔵)
祖心紹越「一休宗純遷化記録」(「真珠庵文書」一、一三号)
一休の遺偈・辞世
東陽英朝『少林無孔笛』所収の「一休和尚入牌祖堂」
解説
索引

白隠フォーラム in 宇和島開催報告 2025年9月28日(日)午後、宇和文化会館(愛媛県西予市)にて「白隠フォーラム in 宇和島」が開催されました。当日は、約80名の方が会場に御参集くださいました。 フォーラムは、飯島孝良(弊所副所長)...
08/10/2025

白隠フォーラム in 宇和島
開催報告
2025年9月28日(日)午後、宇和文化会館(愛媛県西予市)にて「白隠フォーラム in 宇和島」が開催されました。当日は、約80名の方が会場に御参集くださいました。
フォーラムは、飯島孝良(弊所副所長)のコーディネートのもと、以下のように展開されました。

○開会の挨拶
松竹 寛山老師(禅文化研究所理事長・平林僧堂師家)

◯講演Ⅰ「大乗寺と遼天宜頓:四国における白隠禅の嚆矢」
河野 徹山 老師(大乗僧堂師家)

南予地方に伝わって来た臨済禅の系譜、白隠禅師に参じて四国にその教えを伝えた遼天宜頓(大乗寺八世住持)の人となりを、平易にお示し頂きました。遼天宜頓は宇和島の豪商・法華津屋の生まれで、自らの出家した大乗寺の住職になり、火災で焼失した伽藍の復興に尽力、妙心寺からも瑞世を望まれるも固辞した、との逸話が伝わります。

◯講演Ⅱ「大洲藩加藤家と禅」
山田 広志 先生(大洲市教育委員会)

盤珪禅師や如法寺をはじめとした臨済禅とゆかりのある大洲藩加藤家について御話し頂きました。槍禅一如の心境を極めんとしていた加藤泰興公が盤珪禅師に参禅し、或いは加藤泰衑(やすみち)公が三島宿で朝鮮通信使の御馳走役を務めた際、加藤公と臣下の者たちが六十四歳の白隠に接する機会があるなど、数々のエピソードを御紹介されました。また、寛延三年(1750)に発生した「内の子騒動」についても言及されました。これは、大洲藩の庄屋や富農による横暴な課役に苦しんだ百姓が引き起こした農民一揆で、その猛烈な運動で百姓側の要求のほとんどを藩に認めさせるものとなりました。しかし、一揆指導者の処分を不問にするという約束は1ヵ月後に破られ、一揆後に十数人が召し捕られ、拷問の末に入牢や追放、閉居の刑に処せられたということです。

◯講演Ⅲ「白隠禅師と近世の吉田藩・大洲藩」
芳澤 勝弘 先生(弊所顧問)

まず、参勤交代などによる財政難が百姓への負担となっていたことを背景に、大洲の法華寺、内子の高昌寺・願成寺の取り成しで首謀者の詮議が不問に付されてひとりも犠牲者を出すことがなかったものの、一か月後にこの約束が反故にされてしまった――といった内の子騒動をめぐる論点を整理頂きました。そうした地方の百姓が苛まれる現状を『辺鄙以知吾』や『壁訴訟』で痛烈に批判していた白隠と加藤泰衑公とには接点があったと考えられ、「布袋吹於福図」が大洲に寄贈されたのもこうした縁によるものではないか、との御指摘もありました。また、さらに、白隠が伊予吉田藩の豪商である法華津屋・高月狸兄の肖像を描いて梁田蛻巌(やなだ・ぜいがん)に賛文を書いてもらうなど、白隠と法華津屋との交流についても御話し頂きました。

○登壇者による鼎談

会場では、法華寺蔵(大洲市立博物館寄託)の「布袋吹於福図」ならびに大乗寺蔵の白隠画「達磨図」や遼天宜頓の墨蹟などを掲出し、実物を観賞しながらのギャラリートークも行いました。

○閉会の挨拶
横田 南嶺老師(花園大学総長・禅文化研究所所長・円覚僧堂師家)

白隠禅は、大乗寺僧堂でも花園大学でも今も挙揚されており、このことがまた百年の後には歴史になっていくことを願いながら、参加者諸氏には大乗寺や花園大学を引き続き御愛顧頂きたい、との御挨拶がありました。
              ***
今回の開催周知には、大学同窓会ならびに四国東西教区の御協力を賜りましたことで、愛媛県内在住の方を中心に、四国の他県(高知県など)や首都圏(埼玉県・神奈川県など)からも多く御参加頂くことが出来ました。御協力賜りました皆さまには、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

フォーラム参加者からは、以下のような御感想を頂戴しました。
*「四国における禅文化の深さを学ぶことができました」
*「三名の方のお話が有機的につながって、とても有意義で面白かったです。コーディネーターの先生の意図が伝わりました」
*「楽しい講義 時の経つのを忘れる程 当地の歴史も判りました」
*「フォーラムの続編を期待します」
*「白隠様の事がわかりやすく、すばらしかったです」
*「様々な地方で開催される事は大変良い事と思う」
*「勉強不足で高度な内容に感じるところもありましたが、地元のお話でしたので興味深く拝聴しました」
*「白隠禅師と高月家法華津屋との歴史的関係がよくわかりました」
*「大変ありがたい企画で、地元に生まれ育ち乍ら無知を恥じるばかりで、ただただ感謝するばかり」
*「わかりやすい解説に感動しました。白隠のとりこになります」
*「大変勉強になりました。特に大乗寺露香室老大師の話がわかりやすかった。芳澤先生の話はいつ聴いてもおもしろい」

寄せられたご意見のなかで特に目立ったのは、フォーラム続編を期待する声や、他地域を巡回しての白隠フォーラムの開催を希望する声でした。とくに、会場で8本ほどの白隠とその会下の墨蹟が掲出され、実物をみながら往時の四国における白隠禅を感じ取れる構成としたことで、御参加の皆さんには大いにお楽しみ頂けたようでした。
今後もフォーラムなど、さまざまなイベントを開催してまいります。国際禅学研究所の諸活動に御愛顧賜れますと幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
              ***
【追記】白隠さんの会との連動企画「ブラ白隠 in 宇和島」ツアー
なお、今回のフォーラムは妙心寺派宗務本所教化センター内「白隠さんの会」主催のバスツアー「ブラ白隠 in 宇和島」との連動企画となり、このツアーには東京や静岡といった遠方から御参加頂いたとのことです。

第84回日本宗教学会学術大会研究発表報告 2025年9月14日(金)~16日(日)、第84回日本宗教学会学術大会が上智大学で開催され、弊所副所長の飯島孝良が「戦中から戦後に到る宗教(史)研究―日本と「東亜」をめぐって」と題したパネル発表を企...
02/10/2025

第84回日本宗教学会学術大会
研究発表報告

 2025年9月14日(金)~16日(日)、第84回日本宗教学会学術大会が上智大学で開催され、弊所副所長の飯島孝良が「戦中から戦後に到る宗教(史)研究―日本と「東亜」をめぐって」と題したパネル発表を企画し、研究発表を行いました。
 いわゆる「戦後歴史学」は、明治以来の日本国家(観)へ反体制的な批判を展開しながらも、最終的に「日本」という主語で国民国家を語るものとなったとも批判的に回顧されています。こうした中、戦中の歴史家や思想家や宗教研究者らに構想された「東亜」という枠組は、戦後には皇国主義的として厳しく批判されましたが、この「東亜」は、帝国主義の理論的裏付けともなれば、国家単位に留まらない世界市民的な「民」を語り得るものともなり得たのではないか――このパネルの課題は、そうした「東亜」という枠組に関連した日本の宗教(史)研究が戦中から戦後にどう変遷したか、これを批判的に再検討することに据えました。

 パネルの登壇者ならびに講題は、以下の通りです。
◆飯島孝良
「禅文化史観と「大東亜史」―芳賀幸四郎の戦中と戦後を参照軸に―」
◆齋藤公太先生(北九州市立大学)
「西谷啓治における「東亜」と「神ながらの道」」
◆何燕生先生(郡山女子大学)
「柳田聖山における戦争体験とその思想への影響」
◆小田直寿先生(大阪電気通信大学)
「戦中から戦後における家永三郎の時代認識とその仏教史研究の関係」

 コメンテータは、岩田文昭先生(大阪教育大学)に御願い致しました。

 質疑のなかでは、戦中から戦後における「東亜」の位置づけは、無教会主義キリスト教や日蓮主義と比較することでより明確になるのではないかという示唆や、或いは戦後世界で台頭した共産主義体制に対して各宗教がどのように対峙していったのかを検討すべきではないかという見解なども出されました。このように、本パネルのように戦中と戦後の変遷を分析することは、現代の我々が宗教史に向ける眼差しを問い直し得る可能性があるように存じております。
 当日にパネルに御参加頂きました皆さまには、改めて御礼申し上げます。

住所

西ノ京壺ノ内町8/1
Kyoto-shi, Kyoto
604-8456

営業時間

月曜日 09:00 - 17:00
火曜日 09:00 - 17:00
水曜日 09:00 - 17:00
木曜日 09:00 - 17:00
金曜日 09:00 - 17:00

ウェブサイト

アラート

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