16/02/2026
コルティナダンペッツォに今,沢山の人が注目しています.この町の名を聞いて,2002年,五輪マークを不思議に思いながら,ロンガローネからの帰りに通り過ぎたことを想い出しました.
コルティナダンペッツォの南約30kmにあるロンガローネには,1963年に大事故を起こしたバイオントダムがあります.このダムの事故を知らない土木技術者はいないでしょう.
2002年に訪れた際,現在でも世界第四位の堤高を誇るダムの堤体がそびえ,ロンガローネやダム上流のエルトに記念館がありました.このダムの事故では,いろいろな教訓が残されています.その一つがポンテゼイダムの事故です.
コルティナダンペッツォとロンガローネの間には,世界遺産であり,苦灰岩(Dolomite)の山地であるドロミティが拡がっています.ロンガローネから北約10km,このドロミティの麓にあるポンテゼイダムは,1959年に事故を起こしました.この事故はバイオントダム事故に類似していました.ダム湛水湖の左岸側で地すべりが発生して土砂が流入,約20mの津波が発生してダムの管理人が1名犠牲になったそうです.このダムの事故があったにもかかわらず4年後にバイオントダムの大事故を引き起こしました.このダムの事故はバイオントダム事故と併せて教訓とされています.
2002年に訪れたとき,ダムの天端から湛水湖の左岸に地すべりの痕跡を確認できました.また,塔のようなグローリーホールの下に洪水吐施設があり,事故後は水位を上げることができないのだろう,と想像することができました.
最近でも日本から,多くの技術者の方々が訪れているようですね.バイオントダムを訪れる方々には,このポンテゼイダムにも訪れることをお勧めします.